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2014.11.25 Tue
『生活を便利にするモバイルアプリたちから想像するスタイリストの未来』
前回の更新から少し時間が空いてしまいました。今回は、モバイルのテクノロジーとそれが生活に与える変化について書いてみようと思います。

オンデマンド配車アプリ「Uber」


世界の各都市で「Uber」というサービスが普及しています。
「Uber」はスマートフォンにアプリをインストールし、起動するとユーザーが希望した場所までハイヤーが迎えに来てくれるというもの。 



GPS情報を読み取って地図上にユーザーと移動中のハイヤーの情報が表示されます。ユーザーがピンを立てた場所までハイヤーが迎えに来てくれ、さらに指定の場所まで移動している様子もアプリ上から確認することができるようになっています。 

このアプリが便利なのはそれだけではありません。事前にユーザー登録を行い、クレジットカードの情報を登録しておくと、ハイヤーを利用した際に自動で事前登録済のクレジットカードから決済が行われます。 


事前のユーザー登録と、モバイルの利用によって、呼びたい場所にハイヤーを呼び、料金を支払う際の手間も省いてくれるというサービスです。これによって色々な手間が省かれています。


モバイルアプリが生活を便利にする


現在、Uberのような利用者の要求に応じてサービスを提供する「オンデマンド」サービスが数多く登場してきています。こうした流れが起きているのは、iPhoneやAndroid端末といったスマートフォンが普及して、数多く人がスマホを持つようになっていることと関係があります。


インターネットに接続し、GPSやセンサーなどを備えているスマートフォンが普及したことで、これまでにはできなかったことができるようになってきています。


Uber以外の例も見てみましょう。渋谷エリアで展開している「dely」というアプリは、アプリ上でメニューを選んで注文すると、美味しい料理をすぐに届けてくれるフードデリバリーサービスです。






も、アプリから注文すると、「dely」のスタッフがお店に注文のメニューを購入に行き、ユーザーの元に届けてくれます。


また、「CaSy(カジー)」という家事代行サービスも最近、iPhone / iPadアプリをリリースしました。





CaSyはインターネット上から、24時間365日、いつでも家事代行の申し込みができるサービス。今回、スマホアプリがリリースされたことで、通勤時間や休み時間などのちょっとした空き時間を利用して依頼ができ、予めクレジットカードを登録していればその場で決済も完了します。

より早く、より簡単に、より便利に。ますます多忙になる現代人に合わせて、サービスの提供の仕方も変化してきています。これはユーザーの利便性を高め、ニーズに即座に対応する一方で、サービス提供者側にもメリットをもたらす可能性があります。 



プロのスタイリストを派遣してもらうアプリ「Glamsquad」


美容師のみなさんに近い話題も紹介してみます。最近、北米では「Glamsquad」というプロのスタイリストを派遣してもらうサービスが登場し、成長しています。 



これは、ユーザーがアプリを使って予約すると、「Glamsquad」が雇用しているプロのスタイリストが派遣され、ヘアスタイリングやメイクアップをするというオンデマンド式のサービスです。 

価格はヘアスタイリングで約50ドル、メイクアップで約75ドルで利用の時間は45〜60分ほど。現在はニューヨークとロサンゼルスでサービスを展開しています。


モバイルアプリからタップしていくだけで、時間と場所を指定してサービスの予約ができるというのは利用者からするとかなり便利ですよね。


「Glamsquad」は、ヘアメイクやメイクアップなど既存のヘアサロンで提供されているサービスのうち、比較的店舗でなくとも提供可能な品目に絞ってサービスを提供することで、店舗なしでのサービス展開を実現しました。


これは既存のヘアサロンが提供している価値をリプレイスするものというより、これまで顕在化していなかったニーズに応えるサービスという印象を受けます。


どのような変化が起きていくのか


今回、紹介したサービスたちは起こり始めている新たな変化を示唆しています。人々のニーズを理解すること、スマートフォンなど新たなデバイスの普及により、少しずつ人々の行動が変化し始めていること。これからの変化を予測し、柔軟に対応していけるようにしなくてはいけません。


前回のコラム「スタイリストを美容領域のキュレーターとして捉える」でも触れたことですが、現在の常識にとらわれず、本質的な価値を見直して、現代にフィットさせていく力が求められています。


空きスペースのマッチングサービスもいくつか登場してきているので、空いているサロンスペースを利用できるようなサービスが生まれるかもしれません。個人スタイリストが顧客とモバイルでつながり、固定の顧客が100人いたら独立できるようになるかもしれませんし、将来は店舗を持たずにサービスを提供するスタイリストユニットが活動しているかもしれません。


何か新しいサービスやテクノロジーが登場した時に、「これが生まれたということは、こういうものが生まれるかもしれない」と想像力を働かせながら触れてみると、いろんな気付きがあるかもしれませんよ。