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2014.06.04 Wed
大学受験の広告から学ぶ、振り向いて欲しい人を絞ってメッセージすること
こんにちは。砂流(スナガレと読みます)です。
僕はフリーでライターやPRの仕事をしています。

前職はacer(エイサーと読みます)というパソコンやタブレットの会社で宣伝広報をやっていました。その前は秋葉原のパソコンショップで店長代理をしていました。

「美容にまったく関係ないじゃん!?」と思いますよね?
はい、関係ありません。美容については僕が教えて欲しいくらいです!

では、このコラムは何なのかと言うと…
サービス業や小売業に応用できそうな広告やPR事例を紹介するコラムです。職種は違えど、僕も美容師さんと同じく接客もお店をまわすこともしていたのできっと参考になると思います。

今回紹介する広告は、ベネッセの「美しい解法」という広告です。
それではさっそく紹介といきたいところ突然ですが、この問題解けますか?


「座標平面において、点P(0,1)を中心とする半径1の円をCとする。
aを0<a<1を満たす実数とし,直線y=a(x+1)とCとの交点をQ,Rとする。
aが0<a<1の範囲を動くとき,S(a)が最大となるaを求めよ。
(出典:2011年度 東大数学 理系 第一文(2)」


…。

…。


なるほど、解答どころか問題の意味がまったくわかりません。。。
ほとんどの人が僕と一緒の気持ちではないでしょうか?
(もし、この問題を瞬時に解けた人がいたら東大に行くことをオススメします)

これは、東大数学 理系 第一文で出題された問題です。
ベネッセはこの問題を使ってこのような広告を作りました。

だらしない解法
benesse01
http://tk.benesse.co.jp/kaihou/pdf/kohtu1.pdf

美しい解法
benesse02
http://tk.benesse.co.jp/kaihou/pdf/kohtu2.pdf


※画像:株式会社ベネッセコーポレーション HPより
http://www.benesse.co.jp/

解法を見てもまったく意味がわからない…というのは置いといて、この「だらしない解法」と「美しい解法」はベネッセが受験生に向けて展開した広告です。では、誰をターゲットに展開したかわかりますか?

「そりゃあ、東大に行きたい受験生」
と聞こえてきそうです。

もちろん正解なのですが、では、東大に行きたいどんな受験生を狙ったのでしょうか?

答えは、「東大に合格するのはまず間違いないという自信をもった受験生」です。
(僕がこの広告を作ったわけではないので100%ではないですが…)

電車に乗っていると「東大合格率○%」という広告を見ることがありますが、東大に合格するのはまず間違いないという自信をもった受験生に、いくら合格率○%って言っても響かないと思います。だって、合格する(と思っている)から。この「だらしない解法」と「美しい解法」はそういう受験生に向けて、

「どうせ東大行くなら(だらしない解答より)美しい解答で東大行こうぜ!」

というメッセージで作られているんだと思います。
これは、東大にいける自信をもった受験生が思わず思わず2度見して振り向いちゃうんじゃないでしょうか。

東大を受験したい人ではなくさらにさらに絞って、東大にいける自信をもった人にしか分からない(グッとこない)メッセージに絞ったことで

「おれ(わたし)に向けたメッセージだ!」

と感じたと思うんです。

美容室でも「こういう人に来てもらいたい!」っていう詳細なイメージってあると思います。ここまで、来て欲しい人を絞ってメッセージするのは珍しいかも知れません。とはいえ、来て欲しい人のことを考えて、どういったメッセージが響くのか、もしくは、自分は誰に来てもらいたいのか?を考えて

「この美容室は、おれ(わたし)にぴったりの美容室だ!」

と思ってもらう、その為の情報発信をしていくのは大事なことではないでしょうか。


今後もこんな感じでサービス業や小売業に応用できそうな事例を紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。