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 有料 2014.11.06 Thu
『過去30年を振返り、今後、10年を予測する。③美容室と美容室業界はどうなる?–完結編』
みなさん、こんにちは。
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部 石渡です。

ここまで2回にわたって勝手気ままに書いてきましたコラム。
『過去30年を振り返り、今後、10年を予測する。①』
『過去30年を振り返り、今後、10年を予測する。②』

この2回でとってもざっくりと乱暴に日本の30年を振り返ってみました。もしよければ、長文ですが、サラッと読んでみて頂けますと幸いです。さて、これらの現状を踏まえて、今後10年の美容室業界がどうなるのか、推察してみたいと思います。本当はもっと明るいトピックも入れたかったのですが、紙幅の都合で、今後に回します。


----10年後は2025年-----

まずは分かりやすいところで、この10年間に行われるイベントや政治トピックから考えてみたいと思います。

安倍政権が10年後まで継続しているとは思えませんが、長きにわたり観光立国を目指してきた日本としては、今のアベノミクスによる円安で多くの外国人観光客が来日し、観光及び関連産業に利益をもたらしていることは事実です。また2020年には東京にてオリンピックが開催されます。これに向けて、観光だけでなく、様々な業界が外国人観光客や日本に住む外国人に向けたサービスを展開しようとしています。

では、この円安景気や外国人特需が美容室業界に好影響を及ぼすのか……。
確かに日本に住む外国人は増加することは間違いないでしょう。先日、外国人向けメディアを運営している友人に聞いたところ、英語が話せる美容師、美容室を探している外国人が急増しているそうです。そういう意味では、これまで広尾や神谷町、六本木など一部に限られていた外国人客という需要を掘り起こすことはできるかもしれません。しかしそれらも限定的なエリアの話にとどまることでしょう。

では、金融政策で日本全体の景気が戻るのかというと、これはとても不透明です。今は円安特需みたいなもので株価がつり上がっていますが、実体経済への好影響は実感されていないと思います。また日本は劇的に借金が多い国ですので、アベノミクスで得た利益(税金)は、すぐに借金の返済に充てないといけません。それらは消費税増税という方法で賄われますので、入ってきても、増税によって出てしまいます。つまり実質的にはマイナスになるのは目に見えています。ただこの財政再建を進めないと世界的な信用度が落ちますので、どうしても実行せざるを得ません。となると、実体経済において好景気を感じるのは2020年ごろ(もしくはもっと後……)まで難しいと思うのです。

オリンピックによって好影響があるとすれば、有明や晴海埠頭など臨海部が開発されてタワーマンションが建設されることにより人口が増加することです。可処分所得が高い富裕層が居住することが予測されますので、この近辺で美容室を開業すれば、高付加価値のサービスが提供できる可能性はあると思われます。しかし、業界全体で考えたら、「無」に等しい影響でしょう。


----経済政策よりも人口減少のほうが問題?-----

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