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2014.10.24 Fri
『美容室企業とデータビジネスの直近未来。』
みなさん、こんにちは。
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部 石渡です。

今、IT業界で花形なのは多種多様なキュレーションサービスやリアルサービスを使いやすくする機能性ツールになるのだと思いますが、これらのB to Cビジネスはやはり目につきやすいので、目立つわけです。その一方、水面下では”水道管”サービスの戦いも熾烈を極めています。ここでいう”水道管”サービスとはクラウド型のデータ共有サービスやPaaS、SaaSと呼ばれるプラットホームビジネスです。こちらはB to Bビジネスと言えます。(もはや厳密に言いだせば、その分類も表現しきれていないのですが)

当社もASP・PaaS(クラウド型)、BaaSのサービス提供を行っている事業者ですが、このプラットホームビジネスは、いかに多くの事業者にビジネススタイル提供して使ってもらうか、が鍵になっています。これまでは共通のプラットホームを提供して、それを各事業者が使いやすいようにカスタマイズするスタイルが多かったのかと思うのですが、クラウド型会計ソフト「free」などの登場によって、環境が変わってきました。今後は今までにも増して各業界に沿ったカスタマイズをされているプラットホームを提供するってことが重要になってくるわけです。つまりどこの水道局の利便性が高いか、安定しているか、新しい(ウェブ)サービスと連携できるかってことが求められてくると思うのですが、IT業界の人たちにとって意外と難しいのは、この業界に沿ったプラットホームの造成だと思うのです。

同等のサービスを美容室業界向けに提供できる事業者として想定できるのは、ホットペッパービューティのような美容ポータルサイト企業もしくは予約システム提供企業、ウェブでのリクルートを行う企業、POS提供企業、そして私たちのような電子カルテなどのアプリケーションを提供する企業になるのかと思います。それぞれ特性があるビジネスなので取得できるデータは様々であり、それらを複合的に集計して分析するには、相互補完する関係性を築かないといけないのですが、現実的に考えて、それぞれの企業が縄張り争いをしている美容業界では実現されるのは難しいでしょう。さらに言えば、美容メーカー、美容ディーラーなど美容室に関連したビジネススタイルが複雑に絡み合ってくるのも大きな要因になっています。

となるとどういう流れになっていくかというと、ポータルサイト企業、予約システム企業、リクルート企業、POS企業などがそれぞれのスタンスからクラウドビジネスへの展開を図るわけですが、美容室業界の特徴を掴んだプラットホームの提供と、それらのデータをどのように活用していくかのビジョンを明確に示すことができるか、がポイントになってくるわけです。また当然ながら大切なデータを預ける、もしくは共同で収集するわけですから、その企業の信頼性も問われるわけです。

対して美容室企業に求められるのは、上記を見極める判断力とせっかく収集したデータをどのように分析すれば、自らのビジネスに活用できるかという情報分析力です。もちろんプラットホーム提供企業も、共に分析をすることになるのですが、双方のポジションから総合的な分析ができない限り、現場での売上に繋がることはないのです。なぜなら、美容室企業側からの分析がないと、それは実行に移されないからです。

数値的な分析と、現場のヒューマンデータが絡み合って有用性のあるデータになるわけですから、ただ楽チンなサービスという視点だけでセレクトすると将来的に大きな落とし穴に遭遇する可能性が高いということだと思うのです。

今や目先の効果測定だけでサービスをセレクトすると近いうちにそのサービスが使えなくなり、大きな損害(時間的に、コスト的に)を生み出すリスクがあるということを美容室企業のみなさんには知っておいて欲しいと思います。

なんとまぁ、偉そうに。
失礼しました。

株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部
BirekiMagazine編集部
石渡武臣