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2014.10.16 Thu
『苦しい読書とのつき合い方』
みなさん、こんにちは。
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部 石渡です。
移動が多い私には、けっこう大事な話かもしれません。



『苦しい読書とのつき合い方』

読書の効能なんてことはよく言われることですが、「忙しい」とか「眠くなる」とか、そんな理由でいつの間にか本を読まなくなるのは多くの人たちが経験していることかと思います。かく言う私もなかなか読書ってものは、苦手でした。正直、本屋に行ってもファッションとして、スタイルとして、読書しているなんて素敵って思われたくて読んでいた……なのかもしれません、若いころは。

今、私が読む本と言えば、ビジネス実用書、著名人の成功話、経済学書、そして……小説。率直なところ、この小説ってのが一番苦手。編集者が集まったりすると、どんな小説を読んだとか、どの作家が好きだ、なんて文学好きを気取った話(あ、気取っているのは私のひがみですが)が展開されることもあるのですが、なにせ、あの非現実的な小説話が苦手な私としては、入り込めなかったものです。そら、メジャーな作家さんの小説は、読んできましたが、それに対して編集者らしいコメントなんてできない。これが意外とコンプレックスだったものです。

先日、ブログにも書いたのですが、最近の本の読み方というと、どうしてもすぐ利益、ヒントに繋がる本を求めてしまいがちです。これは自己反省なのですが。

ふと気づいたことがあります。
経済学書を読んでいるとそこに直接的なビジネスのヒントはありません。そら、学問ですから、現実世界の仕事に、すぐに繋がることは書いてありません。でも思ったのです、汎用的でありつつ、小難しい経済の記述を読んでいると、いつの間にか妄想している自分がいるのです。あ、この考え方って、教育に使えるとか、この理論ってお客さんとのコミュニケーションに使える、って。この妄想が、実は大事なんだなぁ、と思うのです。

そこで、小説。
どの作家がいい、どの小説がいい、なんてことはわかりっこないので、本屋さんで片っ端から小説のタイトルと表紙を眺めてみるところからはじめました。そして、タイトル、表紙の雰囲気で、完全に直感で手に取る。そして買ってみる。ここまできたら、少なくとも数ページは読まないともったいない。読んでみるとやはりキツい(笑)。でも読み進めていくと、妄想している自分がいる。この妄想モードに入ったら、もう大丈夫。内容がつかめていなくても、編集者らしい感想が思い浮かばなくても、小説好きみたいな評論ができなくても、いいのです。

じゃ、小説を読んで何の意味があるの?

例えばスポーツをしますよね。そうすると仕事のこと、日常のことなど気にならなくなります。野球であれば打席に集中する。そのとき、仕事のことはまったく頭の中から消える。これって大きな効能だと思うのです。仕事のことだけでなく、悩みも一瞬消える。これって、きっと心の疲れを癒すことに役立つはずです。

ほかに効能があるなら……。見ず知らずの人の人生、あ、これは小説の登場人物なので、実際にはいないのかもしれませんが、他人の人生を疑似体験できるということにほかなりません。小説に書かれている体験はフィクションかもしれませんが、感情の動きってのは、ノンフィクション。人の心の動きってのはなかなか想像できないものですから、誰かになぞってもらうのがいい。そう考えると小説はとてもタメになります。

苦手なことでもやってみろ。
やってみたなら継続してみ。


今日も素敵な一日を。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部
BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣