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2014.10.14 Tue
『現実世界の承認欲求。』
みなさん、こんにちは。
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部 石渡です。
経営って難しいですよね。



『現実世界の承認欲求。』

世の中、多くの人たちがいらしゃるのは厳然とした事実ですが、種類も幅広く、理解できない人が多いことも現実です。こんな狭い日本の美容室業界というさらに狭小住宅のような世界で同じ質問をされることに少しの驚きを持っています。
私が「Twitterをやろう」「Facebookをやろう」「ブログをやろう」なんて話をすると、「何のためにやるの?」って聞かれるのです。ま、それ自体は目的意識を明確にしてコトを始めるという意味合いにおいて、くだらないなぁ、と思いながらも一定の理解を示すものではあるのですが、そもそも論として「集客のためにはSNSをどう使えばいいですか?」と聞かれることには、分かりきっていることを何度も言ってくる子どものころの母親に対する嫌悪感に似た感情を抱かないわけにはいかないのです。母は私のために言ってくれていますが、私に同等の質問をする人たちは、自分の利益のために聞いてくるので、本当に嫌な気持ちにしかならない修行不足の私をお許しください。

さて、SNSで集客するのは難しい、と3年前に一瞬だけ流行した「SNSセミナー」からずっと言い続けてきていて、今もその考え方には変わりません。新規集客できたとしたら、それは結果論でしかなくて、続けてきたことによる付属的なことでしかないと思っています。

では、何のためにSNSをやるのか。

それは見識を広めるためです。知識を高めるためです。狭い会社内、店舗内にいては得られない、ほかの人たちが何を想って、何を考えて、どんな行動をしているかを知るためです。

経営に困っている方ほど「ITを使って集客をしている、売上を高めているということ」に着目されがちですが、そんな目的ではすぐに効果効能が薄くなるのだと思うです。清水健太郎氏が3度目の結婚をされましたが、彼に対する社会のマイナス評価は、何度も薬物で逮捕されてきた経歴であり、あれはなかなか懲りないもののようで、効果効能は薄れるだけでなく、犯罪意識すら薄れてしまうようです。

集客や売上のためのツールと意識した瞬間から、ドラッグのように即効性や効果効能を求め始めてしまうのは、好きな異性に対する欲求が高まることに似ていて、求めるから辛くなるのに、求めてしまうのは、過剰な期待値があるからだと思うのです。

そんなことよりも、世の中にいる多くの人たちが何を想って生きているのかを知ることのほうが大事であって、そこで得られる知識は、先輩や経営者からは得られないことばかりであり、相当、価値が高いことなのです。さらにSNSで出会える人間関係は、普通に生きているだけでは遭遇することもなく、その場で磨かれた感性は、日々の仕事とはまったく異質の世界を見せてくれるのであります。

集客できるの?
炎上するのでは? ルールはどうすれば?
一日に何回つぶやけば?
いや、時間がもったいない?
仕事中なのに……
うちのお客さんはSNSやってない

いまだにこういうことを言われるし、SNSをやっている美容師に対して、極論、邪道的な扱いをする大人美容師さんがいるのにも驚きを隠せないのです。それはある意味に置いて、自分が分からない世界を否定したいというネット上にもたくさんいらっしゃる痛い種類の人たちにも似ていると思ってしまいます。

業界の大人たちが若者の方法論を否定してしまうのは、SNSユーザーたちが「見て欲しい」と思ってしまう承認欲求の古典的な現象であり、他者を否定して自己を主張することで他人からの認知を求める認知欲求にほかならないのでは、と思ってしまうあたり、私も世の中を斜めに見ている証拠なのかもしれません。

いずれにしても、美容師さんの場合は、少なからずリアルな現場でのコミュニケーション能力は備わっていると思われるので、さらなる見識を広める意味合いにおいて、SNSを活用すべきなのに、と残念な気持ちでいっぱいになるのです。こればっかりは早くはじめたものに利があるのは明確なのに。




株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部
BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣