知識人と美容師を繋ぐソーシャルウェブマガジン

美歴マガジン記事一覧 » 『付加価値と付属価値を勘違いしてませんか?』
2014.10.09 Thu
『付加価値と付属価値を勘違いしてませんか?』
みなさん、こんにちは。
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部 石渡です。
今日も偉そうにコラムなんぞを、ひとつ。



『付加価値と付属価値を勘違いしてませんか?』

今から50年前ってのは、
日本が世界経済に組み込まれて、
技術、経営、経済、教育、文化などが
世界と繋がり始めた時代。
世界基準から大きく遅れていた日本には、
世界中から情報が流入し始めて、
それを吸収し、世界市場に追いつくことが、
最重要課題でした。

30年前、
世界基準を知った日本は、
独自の民族性によって、
世界を凌駕する技術を持って、
世界市場を席巻し始めました。

20年前、
大きくふくれあがった傲慢が弾け飛び、
日本には自己の見直しをしないといけない時代が訪れます。

このころから経済の中心は、株価や貨幣相場などにうつり、
ビジネスを牽引するジャンルの幅も広がり始めました。

これから未来のことはなかなか予測しづらいですが、
例えば自動車やパソコン、電化製品、建設などなど、
新しいサービスを創りだすことは難しい時代になっていると思います。

今、どのビジネスを見ても、既存事業を広げる、深める、
さらには新しい価値を見いだすことで成り立っています。

最近、MERYというキュレーションサービスの事業買収が話題になりました。MERYに限らず、このキュレーションというビジネスはまったく新しい概念ではなく、これまでも美術館の学芸員が行ってきたことを、一般消費者視点で捉え直し、ITというツールを用いて価値を高めたからこそ、あれだけの金額で売れたのです。(そこまでの方法論には新しいアプローチが用いられていますが)

ここで大事になってくるのは、

付加価値
視点転換

だと思います。
すでにある概念からしかビジネスが展開されないとするなら、これまでの視点を変えてあげること。そしてさらに付加価値をつけることで、まったく新しいモノに生まれ変わる。

今まであったモノをITというツールを使っただけでは視点は変わらず、付加価値も生まれない。
ITを使って集客を増やすとか、売上を高めるのは大切なことですが、それは付属価値でしかない。


最近、美容室業界で話題になっているair木村さんとgricoエザキさんの「マルチバース」という取組みは、それまで美容師さんたちが行ってきたことをそのままIT化したわけではないわけです。
ITは、ツールとして便利だったから使っただけ。
重要なのは、そのツールを使うことで、双方向性をいとも簡単に生み出し、枠組みや時間という観念を超えて提供者・受託者という既成概念すら飛び越えた。
これによって、視点が大きく転換され、美容師という既存価値にさらに付加価値を生み出したのです。

「木村くんはウェブに詳しいからねぇ」

としか思っていないようでは、時代の大きな、そして見えにくい潮流に流されてしまいます。

彼らの動きはまだまだ始まったばかりなので、今後の動向を注視していくこととして……。

いずれにしても、美容師という既存概念に付加価値をつけて市場価格を高めること。

これができる企業がこの先、10年、50年と社会から求められる企業になるのではないでしょうか。



株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部
BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣