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2014.10.06 Mon
『お客様から求められる、課題解決から課題実現への変化。』
みなさん、こんにちは。
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部 石渡です。
新しい週がはじまりました。
東京は台風の朝ですね……。
みなさんも、お気をつけ下さい。



今、企業に求められているのはお客様の課題解決ではなくて、課題の実現だと思います。(前者の課題はお悩み、後者の課題は将来像とでも言えばいいでしょうか。)つまり、お悩みの解決ではなくて、なりたい自分への道のりを支援していくことだと思うのです。
ITソリューションと呼ばれるサービスも、ウェブサービスも、ITツールも、アプリも、それぞれを細かく検証していくと、課題解決から課題実現に変化しています。
私たちが提供しようとしている電子カルテアプリ「美歴カルテ」も、その目線に立って開発をしてきました。
<美歴カルテアプリはまだ正式に発売されていないのですが(笑)>

すでに商品説明会でも発表していることですが、私たち美歴カルテアプリは来春にはECをスタートします。実はこのECシステムにも数年の紆余曲折がありました。
およそ2年前。まだアプリにする計画が出る前のこと。美容師とお客様を繋げるECシステムを作りたいと思い、関係各社に相談してみました。
するとある大手メーカーさんから、こんなことを言われました。
「美容室専売品というのは、対面販売が基本。ECをやるなんてもってのほかだ!業界の慣習を壊すつもりか!」
と怒られました。
ほかのメーカーさんに相談をしても、横並びの回答。

たしかに美容室業界では、美容室専売品と呼ばれる商品がネットや大手激安量販店に流れています。これによりお客様は美容室でシャンプーやトリートメントを購入する意味がなくなりました。 そりゃ、美容室で買うよりも安いんですから、ネットや量販店で購入するのは当然の動きです。

この事実が、良いことなのか、悪いことなのかを論じたいのではありません。現実的にこのような動きになっている以上、消費者のニーズを考えると至極、自然の流れだと思うのです。

問題だと思うのは、この枠組みが業界の慣習で維持されてきたという事実。
経済的な妥当性ではなく、業界倫理的な性善説から成立してきた枠組みであるという危うさ。
このフレームに、消費者(お客様)と小売業者(美容室)の存在意味が薄れてきていて、ただシステムを維持したいというだけで運営されていると思います。

「そんな経済の論理だけで文化は守られないんだよ」

って言う方もいらっしゃいました。
誰かに負担を強いるような文化なんて存在しなくていいと思うし、シンプルじゃない。
文化ってのは、その時代にあわせて柔軟に対応することで発展し続けていくものであり、伝統になり得るものだと思います。しかし対応できない文化は伝統にはなり得ない。

話を元に戻しますと、昨日のコラムにも書いたのですが、これからの美容室は施術売上という主たる売上だけではなく、多様な収益源へ拡大することが大切だと思っています。しかしそれは本業の枠組みを超えないという意味において。

そのとき、直接施術以外の収益のひとつとして商品販売は大事なルートになります。その支援とサロンの新しいスタイルを実現する為にECシステムを提供します。

以前は、周辺の関係各社の顔色を伺うところもあったのですが、この2年間で、シンプルに、消費者と美容師のことを考えたら、やるべきだ、と決断しました。

美容室が持つ課題を解決するのではなく、なりたい美容室像を実現するために寄り添えるサービスを。

このスタンスがこれから求められる企業像だと思っています。


と、超硬いコラムになっちゃいました。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣