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2014.10.05 Sun
『俺もお前もパラサイトに成り下がるのか!?』
みなさん、こんにちは。
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部 石渡です。
日曜日ですね。
今日も、みなさんの美容室はお忙しいことでしょう。
ぜひ、がんばってください!



私は美容室の経営にタッチしたことはないのですが、
美容室企業の主たる売上って、当然ながら技術売上ですよね。
カット、カラー、パーマ、トリートメント……。

単純に考えれば、ひとりのお客様に対してひとりの美容師さん。
これが基本的なスタイルですよね。
となると、予想できる売上って限界がある。
ヴィトンみたいに商品を作っているわけではないので、ひとりの技術者がひとり以上の売上をたてることはできない。となると美容室企業の売上って就業者人数以上の売上にはならない。
だからこそ、美容メーカーさんやディーラーさんは、店販売上の重要性を説いて、さらにトータルビューティと呼ばれるフェイシャル、アイラッシュ、ネイルなどを勧めるわけですが。

それはそれである意味、正しい戦略だとは思いますし、各社が自社のポリシー、ブランド、スタイルに沿って事業化できるのであればいいと思います。

ただ……。

提供サービスのメニューを増やしたところで、サロンに来店されるお客様の数はそうそう大きくは変わらないはずなのです。
新店舗やお店の敷地を拡張して、セット面、施術スペースを広くすれば成り立ちますが、その設備投資ってバカにならない。もっと言えば、フェイシャルやアイラッシュも技術の提供なので、専属の技術者が必要になる。

これでは利益率が上がることはない。
(あがりますが、大きくはあがらない)

となると、いかに人間(技術者)を使わずして、売上を高めるか。
(もしくはコストを削減して利益率を高めるか)
という戦略が求められるわけですよね。

こう考えると、目に見えないものに付加価値をつけることの大切さ、を痛感するのです。

その点でair/LOVESTの木村直人さんとgricoのエザキさんがはじめたオンラインサロン(マルチバース)は、興味深い。
ゲスな私が見るに、彼らがハブとなって、考えは違えども、同様のリテラシーを求める意志をもった人たちが集まることで、一定の収益を上げている点が新鮮。
恐らく美容室業界の周辺ビジネスをしている人たちはかなりの驚きをもって見ていることでしょう。
(実際に、とある業界誌出版社の幹部は、相当に驚いていた。)
なにせ、3,000円のセミナーに出るのももったいない、なんていつも言っている美容師さんたちが、月額8,000円(または4,000円)という高額を支払って参加しているのだから。

このオンラインサロンのモデルは誰もができるものではないですが、自分たちが持っている資産価値を高めて、それを現金化するのは、ビジネスの基本だと思うのです。
そしてそのビジネスに「楽しさ」が加わったら、負ける理由がないですよね。
木村さんもエザキさんも楽しそう。
もっと言えば、お客さんである美容師さんたちも楽しそう。
これは、勝利の方程式です。

美容室を考えれば、ほかにも可能性はたくさんあると思います。
いらっしゃるお客様がたくさんいるのですから、それらのデータベースを加工して販売する。美容室というリアルなスペースがあるのですから、第三者に提供する。エリアに密着したビジネスですから、地域密着型の新しいビジネスを展開する。
考え方によってはいくらでも横軸の展開ができる。

え?
そういうの、今までもありましたよ?

はい、あったと思います。
少なくとも私が見聞きしてきた、上記同様のビジネスは、美容室主体的でない。
メーカーさんやディーラーさんが手取り足取り準備してくれて、そこに乗っかっただけ。それでは成功するはずもありません。だって自分のビジネスじゃないから楽しくないんだもん。

私は、もっと美容師さんがビジネスしてもいいと思ってます。
でも、そこには楽しさがあったり、新しいことにチャレンジするワクワクがあったり。

若い世代で活躍するビジネスパーソンたちが、目を輝かせてビジネスの話をするように、美容師さんたちも、楽しそうに、美容施術以外のビジネスチャンスを作ってもいいのではないか。

ここ2年ほど、そんなことをずっと考えています。

私たちも、美容師さんにそんなワクワクする新しいビジネス提案できる企業でありたい。
美容室からお金をもらうだけのパラサイト業者にはなりたくない。

ですので、ぜひ、ご期待ください。
あれ、最後、宣伝になっちゃってるじゃん。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣