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2014.09.30 Tue
「自立系女子が増えると口紅が売れるワケ」 ~ビジュアルは言語その8 ~
四国の徳島県は何かと

『全国○○な都道府県ランキング』の上位

に、名を連ねる県だというのをご存知だろうか?

女性起業家の数、いわゆる女性社長の数はTOP10入り。
また口紅の販売数が“ニッポンイチ”というのにも驚きだ。

四国で、私が実際に訪れたことがあるのは「高知県」と「徳島県」。
そこで“土佐女”と“阿波女”の強さは十分すぎるほど目の当たりにしてきた!
とにかく「強いオンナ達」は “使う言葉”もさることながら、その存在そのものが強いのだ。

メイクのプロとしての経験から言うと、
全国的に見て「強い女」は無意識にアイブロウを強く描く傾向がある。
そして初めて会ったとき「アイブロウが濃いなぁ」と感じさせる女子はほぼ仕事がデキル。
しかし一方で、その強さの裏には「継続的な緊張」や場合によっては「恐怖のようなもの」が存在していることが多く、 眉を濃く、強く描くことは「戦闘態勢」や「自己防衛」の現れだ、という持論に至ったのだ。

そして、実際にそれを裏付ける事実と出会ったのは2012年。
『ELLE ONLINE』の企画で仕事をご一緒させてもらった脳科学のドクターとの打ち合せの時であった。
うつ病患者の治療を専門とし、某国立病院に勤務していたS氏は、ある女性患者が、診察で会うたびに眉を非常に強く描いていることに気づいた。

それには理由があるらしい。
どうやら人間というものは、精神的に不安定な状態とき、単調な作業をくり返してしまう傾向にあるらしいのだ(リストカットの傷が沢山あるのもそのせいだと。またこの傾向は一般人にも当てはまるとのこと)。
結果、精神的に不安定なとき、メイクの中でもっとも単調作業で完成する「眉を描く」という行為を繰り返してしまい、眉が濃くなるらしいのだ。

ただ……、私が徳島の女性たちに感じた”強さ”とそれは、ちと違うらしい。

女性社長が全国より多いこの徳島という地域で、「眉」ではなく「唇」という、最も女性を感じさせるパーツを強調させる「口紅」が売れているのはナゼか?

リップは顔の中で最もセックスアピールが強いパーツた。だからこそ女性管理職には唇のセクシーさも必要、という繋がりがパッと浮かんでくる。……単純かもしれないが。

彼女たちは、メイクのプロである私より、もしかしたら数倍も賢くメイクをキャリアアップに活用しているのかもしれない。そう考えるとセルフマネジメント能力も圧倒的にトップレベルなのではないか?

外見に振り回されることなく、しかし、目的によって手段を変える。
例えばメイクを変えることで気持ちを切り替えて、仕事に向き合う自分を上手くコントロールする術(すべ) に、きっと徳島の女性たちは長けているのだろう。

『仕事を楽しむには、眉ではなく唇なのだよ』と、
もしかしたら昔ながらの”おばあちゃんの知恵袋”として教わってきたのかもしれない……。

東京は、圧倒的に働いている女性が多い。
しかしその質(リーダーや管理職としての認識)にはまだまだ幼さを感じることも少なくない。
やりたい事をやりたいが、責任からは逃れたいという幼さ。
『もしもし? やりがいは責任とイコールなのですよ』と、
このような説明が、時に、場合によってはその都度、必要であったりする。

生き方は顔に出る。

たくさんの苦労をしろ、とは言わないが、挑戦はオンナの質を確実に磨く。
そして、その「やってみようかな」という勇気は自分の外見をコントロールすることで意外と簡単に手にできることをご存知だろうか。

口紅は力を抜きながら、気合いを入れられるという不思議なアイテム。
ここはぜひ、徳島の女性に学ぼうではないか!
眉ではなくリップで勝負なのだ。

あ……、そういえば、最後にもう1つ。
徳島が数年続けてTOP10に入るランキングで有名なのは
「個人の貯蓄額」。
2000年には見事に1位へと上り詰めた!
徳島、どこまでもおそるべし!!!

最近の安倍政権では、女性の労働力に大きな期待を寄せている。
それならば何に使われるか分からない予算をバラまくよりも、
全国の女子へ“口紅”をはバラまいては如何だろうか?