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美歴マガジン記事一覧 » 『空の上のムタワ』
2014.07.17 Thu
『空の上のムタワ』
みなさん、こんにちは。
Bireki Magazine編集部 石渡です。
いつも読んで頂きまして、ありがとうございます。



最近、SNSでよく見かける議論が、

誰かが発信した文章を受信側は正確に読めているのか、
文章の受け取り方は読み手の自由なのか、

なんてところで。

個人的にはどうでもいい話なのだが、
思うところをひとつ、ふたつ。

まずコトの全体像を見たときに、話を複雑化させたのは、
文章を仕事にしている人たちが議論に加わったこと。
(もしくは識者が参加してきたこと。)


これはマズかった。
相手は、どこかの社長さんだったり、美容師さんだったり(笑)。
文章を書くことを“稼ぐ手段”としていない人たち。
この種の人たちに、言葉を操ることを生業としている人が、正面からバトルしてどうする。
(あ、バトルするつもりはなかったけど、絡まれただけ、なのかw)

こういう言い方をしては失礼だが、
わざわざ、そのレベルまで降りて議論する意味があるのか。
その瞬間、
文章を生業としていない人のレベルまで下がったことを意味する。


一般市民のブログや意見に、
言語、論理を売って生きている人間が突っ込んでどうする。。。

話が複雑になって、
そのやりとりを見ている外野の小市民にとっては読み取りにくくなるだけ。
その結果、ただただ感情的な意見が跋扈しはじめる。


正直、誰かが発信した文章なんて、正確に読めなくてよい、
と思っている。

読める人だけ、感じられる人だけが理解すればいい。
正確に読め、なんていうのは発信者側の傲慢であり、
正確になんて読めない! って言っちゃうのは受信者側の無理解だ。

読めない人は無理に読めなくていいと思うし、
発信する人も、読んでもらえる人にだけ発信すればいい。
ほかは無視すればいい。

(と、いいつつこれを書いている私も無視できてない!)
(というか正確に読めているかなんてわからない!ww)

三島由紀夫の文学を、
何も知識のない人が読んで、面白いと思うか?
(あ、思うか……)
いや、個人的には、時代背景とか三島文学の基本とか、
彼の生き様とか思想とか、、、
そういうものを知ったら、もっと楽しく読めるはず。

先日、『イメージメーカー展』という美術展に行った。
まず作品を見て、何を感じるか、じーっと見てみて、
その後、その人のバイオグラフを読んで、
再び作品を見て、感じてみて、
最後に作品の解説を読んで、また作品に目を向ける。

だんだんと、作品の見え方、そして自分の感じ方が変わってくる。
それでも、作者の意図なんて、理解できたとは思えない。
そのくらい、発信者の意図を読み取るなんて難しいもの。

だから、正確に読み取るなんて、初見じゃ無理だと思う。
そこには、発信者に対する知識も必要だろう。

「そういうこともなく、理解できるのが大事なんだ!」

なんて言うのは、発信者側の傲慢だ。

「そういうこともなく、理解できるのが大事なんだ!」

なんて言うのは、受信者側の無知だ。

そんなこと言ってるやつらは、スーパーのチラシでも読んでろ!


……し、、失礼しました。


ただ、


新聞がつまらない、
テレビがつまらない、
雑誌がつまらない、

なんてモノに成り下がったのは、
だんだんと、無理解な受信者の声に、
徐々に、時間をかけて、
発信者たちが無自覚に従ってきてしまったからだと思う。

ネットというツールに負けたのではなく
、 こういう二者択一勧善懲悪文化に負けたのだと思う。

A新聞社が社説でB新聞社の社説に議論を挑むことと、
文筆家が一般市民のブログに噛み付くのはレベルが違う。

己の能力を発信する領域を間違えてはいけない。

このコラムを美容師さんが読んでくれているのなら、
こう伝えたい。

もっと裏を読もう。
バックボーンを知ろう。
なぜこの発言になったのか、
自分が何に共感ができて、何に理解ができて、
何が自分とは違うのか、
どこに合致点があって、相違点があるのか。

冷静な視点と知識。



私は、
インターネットというインフラができあがって、
今の時代、
これまでの方法だけを身につけているだけでは
いけないのではないか、って思うのです。

大量の情報がそこにはあって、
発信者も大量にいて、
色々な意見があって。
それはしかるべきことで、
であれば、大量情報社会において、
自分で取捨選択する技術を持たなくては。

でもね、
どんな意見でも、
それを発信しているのは人間だから、
完全な悪意だけだとは思いたくない。

その裏側にある、
人間としての何かに、
まだまだ希望を探したくなっちゃう。
そういう読み方をしていきたい。

最後は急にアマアマな意見になりましたが、、
冷静な視点と知識、
そして温かい目線。

これをもって、次の行動をとっていきたいものです。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部/Bireki Magazine編集部
兼任編集長 石渡武臣