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2014.06.03 Tue
『がむしゃら遍歴』
今月からこちらでコラムを書かせてていただくことになりました、盛純菜です。


 東京・表参道と大阪・心斎橋にある『vintage brand shop Qoo』といういわゆるハイブランドのヴィンテージショップの経営とバイヤーをやっています。
美容業界とはほぼ無縁のお仕事をしているので、はじめましての方ばかりかと思います。これから、女性経営者としての視点、バイヤーとしての意識について色々と書いていきます。
第1回目は簡単に自己紹介を少しさせて下さい。


 私は読者のみなさんの様に目的や夢などをもって何かの職業を本気で目指したことがほぼなくて、気づくと色々な職業をしていましたね。アイドル歌手や精肉店での販売、レストランカフェでの料理人、河豚屋の女中さん、ホステス、エレベーターガール、動物看護師の助手、スタイリスト、恋愛コラムニスト、ブロガー、バイヤーなどなど………。


“なりたかった”というより“流れ”で………、ただ無我夢中で仕事してたのが実感ですね。お金にならなくても、本当に何でもやったアイドル時代なんて、幼稚園から老人ホームまでどさ回りでどんな場所でも歌ったものです。そうかと思えばホステスをした時は運良くNo.1に………。動物看護師の助手のときは睾丸を摘出したり、歯石を取ったり………。


最後のバイヤーはなかでももっとも長く続けた仕事。ある会社の事業部立ち上げから参加しました。後々、在庫が数億円にもなる会社のバイイングを、ほぼ一人でしていました。立ち上げだったので、バイイング方法などを教えてくれる人がおらず、すべて独学という状態でした。この仕事を辞めたきっかけは、年間で360日は働いていて、出張も多く、帰宅する時間すらなくて………。ある月の電気代の請求額が、基本料金の数百円だけ。それを見て鼻で笑いましたね。当時の給料も、月給20万に社保、残業代、出張手当てナシでしたから。


そんな経験を重ねて独立。最初は個人事業主として自宅のワンルームで半年ほど卸業をやっていました。そんなとき、近所にあった“おばさんブティック”が閉店することを知り、その場所を借りて小売店を開業しました。この店舗のオープンをきっかけに法人化へと進むのです。


こんな流れで今のお店をオープンすることになったものですから、「夢や希望を持って努力してここまできたんだ!!」みたいな、よくあるかっこいいサクセスストーリーではないのです。
残念ながら、美容師さんのように、まずは専門学校そして国家試験、美容室に入ってからのアシスタント時代、閉店後のカット練習………という物語ではないのです。


しかし、継続的な経験がないものだからこそ、オープンしてからは苦労しましたね。何も持ってないから試行錯誤の連続。
あの手この手でたくさんのお客様に来店してもらいたい、と考えました。
思わぬきっかけとはあるもので、ある有名ファッションプロデューサーの来店をきっかけに、瞬く間にファッショニスタの間で有名となりました。オープンからわずか1年半で表参道に拡大移転、さらに2年目には2店舗目となる心斎橋店をオープンする運びとなりました。


 今後はアジアでの展開も視野に入れていて、このコラムを書いてる今も、仕事で上海に来ています。
次回以降のコラムは、私が仕事で特に意識していることや世界のファッションの話など、私が興味を持っているコト、モノ、デキゴトについて書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。


「vintage brand shop Qoo」
http://qoo-online.com/