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2014.05.02 Fri
「美人はホントにお得?」その1 -ビジュアルは言語-
こうも長いこと顔の仕事に携わっていると

「特別に美しい人」

にお会いする機会が、
一般の方よりも格段に多くなる。

そしてその美人たちの“チカラ”を、
言い換えれば、その美しさゆえの“特権”を、
目にし、体感する機会もまた多くなる。

美しい人たちとは、
多くのものを引きよせる生き物のようだ。
なかでも際立つのは、

「他者からの気遣い」

だろう。
美人たちは“そうでない人たち”と比較にならないほど、
他人から親切にされている。

空が抜けるように美しい日曜日。
表参道でブランチでもとれば、
簡単に“そういった光景”を見ることができる。

特に天気の良い休日は、
テラスを併設するカフェがおススメの場所だ。

こんな日は、テラス席はもとより店内も、多くの人でごった返す。
ホールスタッフのサービスは追いつかず、
基本的な接客さえままならない環境だ。

そもそも………、予約がない限り
この居心地のよいテラス席などには
通して頂けないことが多い。

しかし、美しい人たちはまったく違うようで、
(予約で埋まってさえいなければ)
まっさきに、テラス席に通して頂ける。

その後はきまって、最優先でオーダーをとってもらえ、
店内がどれだけ混み合ってきても、
グラスから水が足りなくなることがない唯一のテーブルとなる。

彼女たちのグラスはつねに
「水と良心的な気遣い」
でいっぱいなのだ。

また夜のクラブシーンでは、
ノーパーミッション(無許可)で
VIPルームに居座り続けても、
美しい人たちと一緒にいれば何も言われず、

はては
「気が利かずスミマセン」
と、しっかり冷えたシャンパーニュが振る舞われる始末。

「一体、これは何なんだ!」

このような体験を幾度となく重ねると、
純粋に……、
もっともシンプルな疑問がアタマをかすめる。


美しさが持つ力とは、そもそもどのようなコトなのだろう?


ここで私の好奇心は数千年のときを超える。

「美の名言」

と言われる数々の言葉に思いを馳せる。

今までに、どんな偉い人間が、どんな風に

「美という絶対的な力」

の前にひれ伏してきたのか?

そしてそれを、どんな言葉で残したのか?

……そんな強い衝動にかられ、調べてみれば、
なんと心に突き刺ささる!数々の名言と出会うことになった。


個人的に、もっとも鮮明に生き続けている言葉を紹介すると、
古代ギリシャ時代を代表する哲学者、
アリストテレスのミラクルワードにたどり着く。


『美の持つ説得力はいかなる招待状にもまさる』


この言葉から察するに、ギリシャ時代からすでに

“美の力”

は圧倒的であったことは間違いなく。

彼のような歴史的賢者も「美しさ」の前では、
うやうやしく頭を下げたのだろう。

先のクラブでの出来事も、
このアリストテレス様の名言で納得がゆくではないか!

美しければ「VIPルームに存在する価値がある」のである。
そうでない人間は、招待状(美に匹敵する何かしらの証拠)を
持ってきてね、ということなのだろう。

また、チャーリーズエンジェルやダイナスティ(米ABC 1981~1989年放映の大型メロドラマ)のプロデューサー、
アーロン・スペリングの名言も素晴らしい。

彼は

『言葉にはできないが、それが部屋に入ってくればすぐわかる』

として、美しい人を賞賛した。
トップモデルを抱えるモデルエージェントの話はもう少し具体的で

『ドアを開けて入ってきたとたん、息をのむというか。
見て分かるというより、感じる』


だそうだ。

人間は視覚に頼って生きている動物なので
「肌感での美しさ」
をこうも鮮明に、言葉で表現されると

『ビジュアル(見た目)=言語(強烈なメッセージ)』

を確信する。

そしてまた「美人がお得である」ことも隠しようのない事実である。

人間にとって、最大の興味はアテンション(他者らかの注目)であり、
賞賛であり、大事に扱われることなのだ。
しかし、美しさは多くのものを引き寄せる。
美しさは時に強力な磁石となり、まるで美しい砂の中にひそむ砂鉄
のように「妬み」も自らに招いてしまうのだ。


次回のコラムでは、美しい人たちの損得事情をさらに掘り下げてお届けする。