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2013.08.27 Tue
オープン1年で14名のスタッフが活躍する地域密着型のサロンが大切にしていること
第2回「採用・育成 成功のヒミツ supported by リジョブ 」は、埼玉県南部のベッドタウンである、戸田駅前から徒歩1分にお店を構えるサロン「N’SOL」(アンソル)さんをご紹介します。

2012年8月にオープンし、現在14名のスタッフが在籍。2013年10月には沿線の南与野に新店舗オープンを予定しています。スタッフが増え、育つ秘訣はどこにあるのでしょう。オーナーの吉田さんとスタイリストデビューから丸1年の虎谷さんにお話を伺いました。

まずは吉田さんが考える、サロンの経営理念や採用・育成についてのお話をご覧下さい。

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誰にでも分け隔てなく明るく挨拶することを徹底

–サロン経営で大事にしている理念、考えをお聞かせください。

一番大事にしてるのは、「誰にでも分け隔てなく挨拶する」ことです。美容師は技術ができて当たり前ですが、せっかくお客様をきれいにしても、挨拶一つでマイナスになることってあるんですよ。

スタッフ同士、お客様、メーカーさん、ディーラーさん、タオルを持ってきてくれる人、郵便屋さんまで、だれにでも明るく挨拶することを徹底しています。

–お客様だけではなく、業者さんに対してまで徹底しているんですね。

そうですね。家を出た時点で、お店の看板背負っているという意識を持たせています。地域密着型のサロンだと、そういう意識が特に重要ですね。地域の方々は常に見てます。わかるんですよね、「あ、あそこの美容室の人だな」って。家を出たら、常に謙虚で、笑顔で明るく誰にでも挨拶を心がける。身だしなみも、家でしっかりとしてから出勤させます。

美容師だからと言って、技術だけ究めてもお客様はついてこないと思うんですよね。挨拶って誰にできることです。その誰にでもできることすらできなければ、美容師としても大成しないと思うんです。

誰にでも分け隔てなく明るく接することで、自然とお店も明るくなるし、お客様もついてくる、新しいスタッフも集まってくる。そういうものだと思っています。

同じ方向を向ける幹部を育て、夢の実現をサポートしたい。

–なるほど、スタッフも集まってくる、と。今、スタッフは何名体制ですか?

14名です。スタイリスト7名、アシスタント4名、あとはレセプションです。去年お店を出したときは、10名からスタートしました。9月に新たに2名入ってきます。10月に新店舗を出すので、まだ増やしていく予定です。

–すごいですね。店舗展開を進めるとなると幹部育成も重要かと思いますが、どのように育成されているのでしょうか。

幹部をやってもらう人には私の考えを理解してもらえないと難しいと思っていて、そこを意識して、幹部育成をしてますね。幹部が同じ方向を向いて会社を発展させていくということが重要だと思います。

力のあるスタッフは独立を考えていることも多いのが現状です。でもあまり考えずに1、2名の小さいお店を出すケースが多い。私は10名でスタートできましたが、やはり、しっかりと準備をした上でないと、この世界はこれからもっと厳しくなると思うんですよね。

将来独立する夢を持つのは良いのですが、せっかくだったら成功してほしい。そのためには、私と同じ方向に向かって、一緒にこの会社をグループとして大きくしたいという人を幹部にして、分社化のようなイメージで輩出していき、お互いにとって良い形、成功への道筋を作っていきたいと思っています。そういう形で、美容師の夢をサポートしていければ、と考えていますね。

–スタイリスト育成はいかがですか?

アシスタント教育の仕組みはしっかり用意しています。シャンプー、カラー、ブローといった各項目について試験を行い、だいたい2年間で全項目をクリアし、モデルカットに移っていくというイメージです。各項目は特に順番があるわけではありません。自分の得意分野からやらせているのは当社の特徴かもしれません。お店としても得意分野からやってもらうことで、お客様対応できるスタッフが増えますからね。それぞれの項目をクリアするごとに、昇給するという形にしています。

ちなみに、この10月にデビューするアシスタントは、新卒入社1年半です。ですから、力をつけた人は年数にとらわれず、デビューのチャンスを早くつかむことができるようにしています。

–人材採用をする上で、重視していることはありますか?

会ったときの印象を重視していますね。先ほども言った通り、挨拶の仕方とか。あとは染まりやすい子かどうか、も見ていますね。中途採用の場合、今までの経験でなかなか新しい職場に染まれない人が多い。なので入社前に体験入店をすすめ、そこでサロンコンセプトをしっかり理解してもらい、サロンの空気や色をある程度知ったうえで採用します。とにかく、礼儀正しく挨拶がしっかりできる、そこが一番重要ですね。

美容師以外のプロフェッショナルと共存し、価値を提供するサロンに

–これからの美容業界の展望とその中での御社の戦略をお聞かせください。

切ってくれれば良い、という人と、もっときれいになりたいという人に、お客様が2極化していくのだろうと思います。

私たちは、もっときれいになりたいという人のためのお店にしていきます。カットできれいにできるだけでは低価格サロンの方が良くなってしまいます。ネイル、フェイシャル、エステなど、カット以外のプロフェッショナルと美容師が共存し合い、お客様に価値を提供するサロンになることが差別化の重要なポイントです。

ですから、今後、ネイルやフェイシャルなどのプロフェッショナルを育て、さらにその指導者を育成することが、会社として最も必要な投資になると考えています。

また、せっかく一生懸命練習して技術を高める努力をスタッフはしているわけですから、多くのお客様に指名してもらって、いい給料もらって、と思うのが自然です。働いてるスタッフのために、トータルで高い価値を提供していきたいと思います。

青山・原宿のサロンとは違ってブランド力がない地域密着型サロンとして、その方向でしっかりと差別化を図っていきたいですね。10月にオープンする店舗ではエステのサービスを始めます。

–今後の抱負を

40歳までに5店舗は出したいと思います。あと2年ですので、半年に1店舗というハイペースですが(笑)。出店する地域に特別こだわりはないですが、あまり美容室のイメージがついていない地域に出したいと思ってますね。何もないところだけどおしゃれな店がある、という感じ。そこからその地域が発展していく、みたいな。そういう形で地域に貢献できればいいかな、と思いますね。そして何より、若い美容師さん達の夢を実現するためのお手伝いができればいいですね。

スタイリストデビューから1年

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虎谷悠佑さん数年ぶりに美容室に来たというお客様を担当して、施術やコミュニケーションを一生懸命やった結果、「美容室は久しぶりだったけど、とても良かったわ。また来ますね」って言っていただたことがとても嬉しかったし、励みになっています。

反対に、作ったスタイルにご納得いただけなかったことを、面と向かって言われてしまった時は、ショックでした。そこから、ひたすらそのスタイルを練習しました。代表にも何度も見てもらって。モデルを使った練習も何度も繰り返しやりましたね。

30歳くらいには自分のお店を持ちたい、というのが今の自分の夢ですね。そのためにも、この会社で早く、店長として1店舗任されるようになりたいです。ですから、技術はもちろん後輩の指導等も含めて、会社へ貢献することを常に考えて行動するようにしています。