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 有料 2015.07.06 Mon
『次はどこに出店すれば成功するのか、と問われたときに、という話。』



「次はどこに出店するのがいいと思う?」


美容室経営者のみなさんから聞かれる。

5年前、
「我が地元、池袋はいいですよ。
サロンも多いですけど、
それだけお客さんも多い。
しかも再開発が進んでいるので、
きっと注目されます」


PEEK-A-BOOが出店した。


4年前、
「武蔵小杉か、川崎ですかね。
武蔵小杉はこれから一気に開発されるので、
今も人口がとても多いですけど、
もっと増えるはずです」

GARDENが出店した。


3年前、
「大宮か浦和など埼玉系ですかね。
ライバルが多いですけど、
東京都心にあるブランドなら、
新しい流れを作れるはず」

airが出店を発表した。


「いやぁ、、そんな遠いところで
働きたいスタッフなんていないよ」


何人もの経営者から言われた。
でも、有名店は出店した。
そして成功している。

自分がスゴイと言いたいわけじゃない。
これ、
予測でもマーケティングでもなんでもない。
普通に考えていたら、
いち早く出店できればオイシいエリアだ。
もちろん、
発展性や高い売上が予測できるだけに、
ポイントになるのは物件探しだ。
これは特殊な人脈や
ネットワークが求められるので、
なかなかに難しい。
そこで詰まるならわかる。


しかし、
多くの場合、スタッフ問題を挙げる。

行きたくないなら、
周辺で、現地で採用をして、
都心のスタッフが交代で出勤すれば良い、
デザインを指導すれば良い。

スタッフのモチベーションを上げる、
いや、
スタッフのテンションを上げるために
出店しているのか。

もしそうなら経営としては危険だ。

以前、情報誌の記者をしていたとき、
飲食業界誌の記者から聞いた。

「出店ラッシュが続いたら、
それは調子が良いか、
もしくは危険信号だ」

新規出店をすることで
銀行から融資を引き出しやすい。
それを回転資金に回す場合がある、と。

また私の経験でも、大昔、
激安のロサンゼルスツアーがあった、
本当に激安だった。
大量にツアーが組まれていた。
しかし、
出発直前にその会社は倒産した。
ある種の計画倒産だ。


出店は、
スタッフ数が増えたから、
テンションを上げるため、
ではなく、
(1)しっかりしとした事業計画、
(2)3年、5年に渡るビジョン、
(3)スタッフに対する理解、
があって初めて成立すると思う。

出店理由を聞けば、
その経営者の経営意識が見えてくる。



と、
劇的に偉そうに失礼致しました。

airの新店舗に行くみなさん、
頑張ってください。期待してます。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣


次世代型電子カルテ
『美歴』

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