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 有料 2015.06.29 Mon
『意見を出さないスタッフは本当に意見を持っていないのか、という話。』



日々、美容室経営者さんや、
店長など管理職の人たちと会食や、
仕事の打合せをしていると、
こんな意見を聞くことが多い。


「スタッフから何も意見が出ない」
「前向きな姿勢が見えない」
「結局、何も考えてないんだよな」


「会議や打合せのとき、
いつも意見を出しているのは同じメンバー。
ほかのスタッフは「特にないです」ばかり」


「会話をしていても、
ネガティブな話しかしないし、
前向きな姿勢が見えない」

「ま、そう考えてみると、仕方ないけど、
会社のことなんて考えてくれてないんですよね。
それどころか何も考えてないんじゃないかな、って」


なんて声を聞くことがある。
確かにそうなのかもしれない。
ただしそれに嘆いているとどうなるか。

結果としては経験があるオーナーが、
あれをやりなさい、これをやりなさい、
と答えを教えるようになっていく。

それはそれで成長するかもしれない。
ただ、もしそんな状況にあるなら、
もっと深く考えてみて欲しい。


なぜ、会議のときに何も意見がでないのか。
前向きな姿勢が見えないのか。
何も考えていないように見えるのか。

私なりの見解だ。

(1)会議のとき、意見が出ない。

いくつかのパターンがあるが、
その要因のひとつとして、
会議の目的を明確に把握していない、
ということが懸念される。

みんなが忙しいので、
1回の会議で多くの議題を処理しようとする。
自然と時間は長くなる。
集中力が切れる。
早く終わらないかなぁ、と思ってしまう。
当然、意見は出なくなる。

もっとも悪いのは、
会議があることは知っているが、
何を話合うか理解していない、
そんな状況だ。


一般企業も同じだが、
会議があるときには、
事前に議題は通知しておきたい。

さらに各位が話す内容も決めてから
参加するようにクセづけたい。
そして意見をしないということは、
その会議で決まったことには、
必ず準ずるというルールが必要だ。


もうひとつは、
年齢が違う人たちが出る会議では、
年上の意見が正しいことが多い。

すると年下は意見が出しにくい。
間違った意見でもいいから、
発言することの大切さを、
本人(年下スタッフ)ではなく、
議長が意識しなければならない。

そうでないと今までに無い意見は出ない。


(2)前向きな姿勢が見えない。

そもそもとして、
前向きという漠然としたスタンス自体、
何が基準なのかはっきりしていない。

もしかしたら、その人は前向きかもしれない。
それを見えてない、という可能性もある。

”前向き”の押しつけをしない、
あなたにとっての前向き価値観を
他者の価値観と同じにしないという姿勢が、
前提として大事になると思う。

また前向きな姿勢が出しにくい人もいる。
それはなぜか。
そもそもとして、前向きという状況が
インプットされていないのだ。

本でも、映画でも、アートでも、
日ごろ会話でもいいので、
まずは前向きをインプットすることが大事なのだ。

前向きな言葉、姿勢、生き方がインプットされないと、
前向きな姿勢というアウトプットはされない。

仕事が終わって、
そのまま同僚とグチる飲み会ばかりでは、
前向きはインプットされず、
後ろ向きばかりがインプットされていく。
つまり、前向きな姿勢がないのではなくて、
前向きなスタンスのインプットがされていない、
そんな可能性が高い。

前向きを求める前に、
前向きな言葉、話、本、映画、状況を、
どんどんとインプットしてあげたほうが早い。


(3)何も考えていない。

オーナーや店長が言うところの、
何も考えていない状況とは、
オーナーに対して意見を言えない、
ということがある。

年下が年上に意見を言うとき、
それは不安であり、恐怖だ。

何を言っても否定されたり、
修正されたり、指導されるという
そういう経験が染み付いている。
だから意見を言えない、
だから何も考えてないように見える。

何も考えていないのではない、
考えていることを言葉にできないのだ。

それに対する方法は2つある。
ひとつは言葉をインプットしてあげること。

本を読んだり、WEBから情報を得たり、
技術以外の会話を増やしたり、
などなど言葉を多く使うシチュエーションを
設定することで言葉を増やすのだ。

もうひとつ。
考えていることを聞き出してあげる方法。
こちらのほうが言葉を知っているなら、
大人であるならば、
相手の考えていることを紐解いてあげる。
聞き出してあげる。


……そんなことまでしないといけないの?
自分でやれよ。


そんな声も聞こえてくるが、
これは練習であって、
考えていることを細かく聞き出してあげると、
その聞き出しを継続的にしてあげると、
何を話せば伝わるのか感覚的に理解してくる。
こうなれば自分の考えを伝えられるようになる、
はずである。

前回のコラムにでも書いたのだが、
意識を高めるのに、
待っていてはラチが明かない。
システムを設定することで、
自然と高い意識を持たせる環境を作る、
これがもっとも早い方法だと思う。


今日も偉そうに失礼致しました。
経験豊富な人はスルーしてください。。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣






「美容室のウェブサイトに必要なのは莫大なアクセス数ではなく……、という話。」