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美歴マガジン記事一覧 » 『”デジタル化なんてバカになるよ”と言った大人のバカの壁はどこにあったか、という話。』
 有料 2015.06.25 Thu
『”デジタル化なんてバカになるよ”と言った大人のバカの壁はどこにあったか、という話。』



35歳以上の人と話していると、

「昔は、いくつもの電話番号を憶えられた」
「スマホにメモるから何も記憶しなくなった」
「記憶力が低下した気がする」

といった内容になることがある。


そういう話になると必ず、
デジタル化したことで人間力が下がった、
脳がバカになったんだと思う、
なんて話をする人がいる。


本当にそうだろうか。


確かに私もほぼ電話番号を憶えていない。
会社には内緒だが、
自社の電話番号すら憶えていない。
(これはまずい)
不在着信のあと検索したら、
自分の会社だった、、、、
なんてことすらある。
(これは危機的状況)

だとしても、
デジタル化しからバカになったとは思わない。

そもそも電話番号を憶えられていた頃より、
今の方が処理できる情報量は増えたし、
業務量もこなせるようになった。
(その分、仕事が増えて忙しさまで増えた……
という弊害が新たに生まれたのは間違いない)


このデジタルバカの壁問題を分析すると、
個人的には、下記のように考える。


人間の脳内における容量は一定。
ストレージサービスはない。
つまり、
脳内容量を空けておくためにも、
デバイス記録で済む情報ならば、
デジタル化して収納することで、
脳にスペースを作れる。

その空いた領域を、
人間本来が思考すべきことに使う。
創造、論理、妄想、推理、予測……。
そのような事象に使うために、
容量をセーブするためデジタルを活用する。

CPUのための容量を確保することに似ている。

そう考えると、
本来的にはデジタル化することで、
人間力は増すのだ。


デジタル化してバカの壁を越えられないのは、
下記のようなケースだろう。


デジタルデバイスの使い方で頭がいっぱいになる人。
デジタル情報を追いかけすぎて、
いつの間にか、追いかけられている人。
使わずにデジタルが苦手だと思い込んでいる人。
若いヤツが使うモノのが嫌いな人。
負けず嫌い。


LINEで
「今日は体調が悪いので休ませてください」
と躊躇なく送ってきた若手社員がいる。

ノンデジタルな大人がすべきは、
彼を罵倒することではない。

そこで感じるべきは、
みんなが使いやすいなら、
LINEでの諸活動の申請を認め、
その代わり、
LINEでの依頼文章の書き方、
言葉遣いなどのルールを決めて、
その理由を教えてあげることだと思う。

社内の情報共有はLINEグループでしているのに、
社長の名言はLINEで読ませるのに、
社員を怒ることもLINEでメッセージするのに、

体調不良の連絡は電話をしろ、
というのは倫理的には理解できても、
機能的には非効率であり、
実は論理的ではない。


もしWEBとかネットの世界に対して、
何が起きていて、
みんなが何を考えているのか、
まったく意味が分からなくて、
だから嫌いだという大人がいるなら、
それはその仕組みを作った大人世代が、
しっかりと使い方を教えなかったのが原因だろう。


もはや人類にはデジタルのネットが覆い被さり、
それなしでは成立しない社会になっている。
その現実を正確に受け止めて、
いち早く”大人のデジタル活用”をすべきだと思う。


中年のクセに今日も偉そうに、
申し訳ありません。
おやじの妄言です。許してくださいませ。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣





「美容室のウェブサイトに必要なのは莫大なアクセス数ではなく……、という話。」