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 有料 2015.05.16 Sat
『美容室がもっとも抱えていけないのは”技術的負債”では、という話。』





最近、「技術的負債」という言葉を知った。
Wikiで知られるウォード・カニンガムが提唱した比喩だ。

余裕のないソフトウェア開発が引き起こす結果のことを指す、
そんな新しい比喩として使われている。

私も正しく理解していないと思うが、
ざっくり言うと、システムを組むときに、
最初に書いたコードに欠陥があると、
後々も、借金の利息を払い続けるように、
コストがかかり続ける、という意味のようだ。

最初の小さな借金を返し終えずにいると、
その小さな綻びがどんどん大きくなる。
将来的にはコストが増大する。

なるほど。
確かにバグを起こしやすいコードや、
融通が利かないソフトウェアを作ると、
後での改修が大変になるのは、
私も経験してきた。


翻ってこの話を美容室に当てはめてみる。
(ちょっと強引なのだが)

美容室の経営者や店長、
マネージャーたちと色々と話していると、
人間関係や教育、上司と部下、
先輩と後輩の関係性についての悩みが多い。

若いコたちは、
何を考えているのかわからない。
なぜこんなことをしてしまったのか理解できない。
情熱が見えない。
やる気が感じられない。

確かに私も「技術は見て憶えろ」世代なので、
熱血漢よろしく指導してついてこられないと、
なんでだろう、と思ってしまう節はあった。

ここまでは仕方ないと思う。
問題はこのあとだ。

よくわからないから放っておく、
やる気が感じられないから、
そのまま業務をやらせておく、
飲みに行って無理やりテンションをあげる、、、
もしくは時間が解決してくれる、、
はたまた、忙しさにうやむやになっていく………。

そんな流れにしている人がいる。

これって危険じゃないか。

これこそITで言うところの、
「技術的負債」のような、
言い換えてみれば、
「思考的負債」
と言えるのではないか。

物事に対する考え方は人それぞれ。
性別や世代、育った環境などなど、
縦横ナナメに渡って異なる。
それは厳然とした事実だ。

であるならば、
その違いが表面化したときに、
なんとなくやり過ごしてしまうのは、
小さな借金をしたことと同じではないか。

私も過去の経験上、
この小さな負債を作ったことで、
あとあと、大きな借金を背負うことがあった。
(金銭的なことじゃなくて)

負債は大きくなってからでは、
取り返しがつかなくなることがある。
いや、ほとんど取り返しがつかない。
もしくは大きな代償を支払うことになる。

小さな負債は、
負債が小さなうちに対処しておくべき、
そのための努力は、
後々の大きなリスクを取り払ってくれるはず。
また同様の負債が発生しそうなとき、
事前に対処法を教えてくれることになる。

もし、
今、目の前に小さな負債になりそうなことがあれば、
早いうちに対処しておくべきだと思う。


今日も、とても偉そうな文章で、
失礼致しました。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣


『仕事ができる美容師と、できない美容師、という話。』

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『美容師にとって”美歴”は使えるアプリか、使えないアプリか、という話。』