知識人と美容師を繋ぐソーシャルウェブマガジン

美歴マガジン記事一覧 » 『なぜデータが重要だって言い続けているのか、という話。』
 有料 2015.03.22 Sun
『なぜデータが重要だって言い続けているのか、という話。』




ここ数年の私は、
直接、私を知っている人は意外でしょうが、
データを重視しています。

なぜ、データを重視するのでしょうか。

それは一足飛びに先輩たちを出し抜きたいから。
なんて言ったら、嫌な人に見えるでしょう。

弊社も、私も美容室業界に参入してから、
まだ数年しか経っていません。
恐らく先人たちからすれば、
「ひよっこが入ってきたなぁ」
「どうせすぐ退場するさ」
「ま、様子を見てみるか」
みたいなものでしょうか。



20年前、
私が出版業界にてキャリアを始めたとき、
大学生で、パソコンも普及してなくて、
スマホもなくて、アプリもSNSもなくて、
すべきことと言えば、必至に仕事をするだけ。

多くの先輩に追いつくには、
仕事をするだけでは足りないと思ったので、
自分で勉強するしかありませんでした。

タイピングスピードを上げるために、
毎日、新聞を見ながらブラインドタッチの練習をし、
その新聞を丸写しすることで、原稿の書き方を学び、
(だから私の原稿は硬い、ってみんなに言われます)
毎晩、どこにも出さない原稿を書き続けて、
空いている時間に、幅広い業界の人と会い、
率先してイベントを開いて交友関係を広げて、
どこからでも情報が集まるようにして、
同じライター以上に取材をして、撮影をして、
眠る時間をとことん削ってきました。

今思えば、あのころの筋トレは、
現在の身体を作っていることは間違いないけど、
もっとデータ分析をしていたら、
いち早くステップアップしたことも間違いありません。


「人生に無駄なことはひとつもない」
ってのが私のモットーです。
ただ、より効率よくできていたら、
もっと見えていた世界が違ったのかな、と。

私は美容師さんではないので、
これが正確なことなのかどうかわかりません。
カット時間、塗布時間、待ち時間、
お客さんが座っている時間、
どんなスタイルが人気で、
どんなお客さんの傾向があるか、
サロンワーク中でも、練習中でも、
ブログでも、ホームページでも、
ネット予約でも、SNSでも、
自分に関わるものすべてをデータにして、
統計をとって、分析すれば、
きっと見えてくる世界がある。

これは練習を楽にするものでなければ、
技術を疎かにしていい理由でもありません。
より技術者として高みに登るための方法です。
私は心底、そのように思っています。

10年以上の継続実績がある技術者は、
経験で仕事をすることができます。
同じようなことを、それ以下の人たちがすると、
勘で仕事をすることになる。

現代のようにデータが取りやすい時代になって、
今の若い技術者が羨ましい。

経験を積み重ねながら、
データを蓄積させることができるから。



私はとことん仕事をするべきだと思ってます。
他人が休んでいるときこそ仕事をすべきで、
他人が休んでいるときに積み重ねないと、
他人に勝つことはできないから。

ただ………、
そのとことんする仕事を、
データの目線から蓄積することができれば、
他人を出し抜くという考えが終了して、
自分と向き合い、さらに高みにいける、
そのように思うのです。


と、今日も偉そうに失礼しました。

株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
石渡武臣
『デザインはもっとも短い恋愛小説なのだ、という話。』
『出世して偉くなった人を”立場のある人”と呼ぶのは肩書きが付くからではなくて………、という話。』
『5年以内に美容室に導入したい“マーケティング+データサイエンス”的発想、という話。』
『そのダサい割引戦略では、お客さんは囲い込めないのでは? という話。』

株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣