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2015.02.17 Tue
『夢のステージは作れても階段を示せないとスタッフはついていけないのでは、という話。』






多くの美容室経営者のみなさんとお話をしていて、

「こんなお店にしたい」
「みんなを幸せにしたい」
「こんな未来を見せたい」
「美容師の地位を高めたい」
「長く働ける職場にしたい」

というように、
多くの方が従業員の未来を考えています。
経営者であれば当然のことなのですが、
私の知る限り、社員想いの人が多い印象です。

これについては、本当にいつも感心します。
私が経営者だったころ、
面白いこと、新しいことをやろうと、
いつも夢見ているだけで、
ここまで従業員のことを考えられていたか。
自らを反省しきりです。

夢を語れる経営者、
物語を膨らませる経営者が多い一方で、
その夢に付いていけない現場の人がいることも、
(私の少ない範囲のお付き合いでは)事実です。

なぜ現場のスタッフとのギャップが生まれるのか。
それは、

”そこにいきつくまでのステップを示せていない”

からだと思うのです。

「そんなものを背中を見てついてこいよ」
「目の前のことを一生懸命にすればいい」

確かにそうです。
結果的にはそうです。

しかし、
30代後半以降のオトナたちの時代と今は違うのです。

「ほら、またイマドキって言葉で済ませる」
「甘やかしてどうするんだ」

本当にそうでしょうか。
私が若かったころより、確実に景気は悪くなり、
(というか私も好景気を感じたことがない右肩下がり世代)
デフレ、デフレと言われますが、
給与水準が下がっているのは現実で、
あのころよりも実感値の物価は高くなっています。
(実際には安くなっているはずですが)
いずれにしても、生活しにくくなっています。
それしかしらない、今の人たちに対して、
ただついてこいとは………。

私たちよりも賢く、多くの情報を持っていて、
さらに、厳しい生活環境で現実的目線を持つ若い世代に、
やみくもについてこい、なんて………、
夢を食べればお腹が充たされた私たちと彼らは、
まったく生きている価値環境が違うわけです。

もしあなたが夢を語っても、
スタッフがついてきている感じがしないとき、
そこに向かうゴールに到着するまでの
その大事な階段を説明してみてください。

一段一段、
階段がどうなっているかを知ることができれば、
きっと今の若い人たちは、理解して、納得して、
私たちの若かったころよりも、
幅広いチカラを発揮してくれるはずです。



と、今日も偉そうに失礼致しました。


株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣

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