知識人と美容師を繋ぐソーシャルウェブマガジン

美歴マガジン記事一覧 » 『美容師さんの働き方を替えるかもしれないクラウドインフラ、という話。』
2015.02.01 Sun
『美容師さんの働き方を替えるかもしれないクラウドインフラ、という話。』




5年くらい前から、
一般企業ではクラウドコンピューティングなどと言われる、
ウェブツール、データのクラウド化が進んできました。
関連して、クラウドビジネスも巨大化していて、
Amazon、Google、セールスフォース、
もちろん弊社も……、
様々なスタイルのクラウドシステムを
展開しています。

あまりクラウドという意識を持たずに、
いつの間にか利用しているサービスが
クラウドコンピューティングだったりするわけですが、
美容室企業でも利用するシチュエーションが
少しずつ増えているようです。

実際に使われている事例や、
私が実践するなら……、
という視点から、
美容室クラウドって何ができるか、
考えてみました。

よく美容室オーナーさんと話すと、
ウェブを利用するということが、
労働時間が増えると意識している人が多いようです。

確かに、ブログとかポータルとかを想定すると、
作業時間が増えるのは事実かもしれません。

そこでクラウドコンピューティングは、
できるだけ労働時間を集約する、
そんな方向に持っていきたいものです。

美容室企業において、
日常業務のなかで多くの時間を占めるのは何か。

(1)労働時間
(2)練習時間


(1)●労働時間の効率化
そもそも、店舗の営業時間が長いので、
ここを有効活用するという意識は、
大切だと思います。

クラウド化とは直接的には関係ありませんが、
1週間のなかでもっとも予約率が低い時間帯を
すべてのスタッフから集計します。
その時間は店舗営業を一旦、中止します。
そして施術以外の業務に充てるようにします。

(妄想事例1)
例えばデータ整理です。
弊社の電子カルテでも推奨していますが、
美容室には多くのお客様情報が集まります。
これらを集計して、クラウド化しておきます。
いわゆるカルテ整理を営業時間に完了させます。

(妄想事例2)
もし朝礼などでその日のお客様情報を、
スタッフで共有する時間を設定しているのであれば、
前日にクラウド上にて全スタッフで共有してしまいます。
そして朝礼は要点整理だけにします。
これで相当、時間が短縮されると思います。

(妄想事例3)
スタイリストのなかには、
教育担当になっている人がいます。
いつもは営業後にアシスタントや後輩スタイリストの
レッスンをしていると思います。
営業停止時間中に、教える内容を動画で収録します。
細かいカリキュラムが設定されていると思いますので、
それぞれのステイタスごとに収録していって、
また説明文などを細かくつけてクラウド化します。

(妄想事例4)
いつもは営業時間後の夜や休日に、
お客様向けのDMを作ったり、
ウェブ制作、ポータルサイト投稿をしていると
思いますが、それを営業停止時間にまとめて実施します。
またディーラーさん、メーカーさんなどの打合せも、
この時間帯に集中して実施します。
※あまりクラウドは関係ない。。

(妄想事例5)
各スタッフが行っている業務内容を、
すべてクラウド化させて共有します。
進捗が遅れているスタッフがいれば、
要点整理をして、問題点を共有してから
ほかのスタッフを含めて支援します。

(妄想事例6)
お客様からのクレームやご意見、
感想や感謝の言葉などがあれば、
すべてクラウド化してデータベースに収納します。
これは「知る」というだけでなく、
過去の業務による知見が蓄積されていくので、
いつでも教育に活用できるようになります。
会議で時間をかけて共有する時間が削減できます。
先輩からのアドバイスなどもつけておきます。

(妄想事例7)
会社、お店、個人の、
年間のスケジュールをクラウド化して、
先々の営業時間を決定します。
これがあれば予約を調整することで、
業務ができるだけ効率化させることができます。


(2)●練習時間の効率化
技術レベルが問われる技術職なので、
アシスタントからスタイリストまで、
練習する時間は貴重であると同時に、
日常業務のなかで多くの時間を
割いていると思います。


練習時間は労働なのか、
自主的なのか、という議論は、
美容室だけでなく、
ほかの技術系職業でも大きな課題です。

前提として、
調整された営業時間のなかから、
練習時間を捻出するようにします。

(妄想事例1)
カリキュラムは既にクラウド化してあるので、
ひとりひとりの進捗にあわせた管理をします。
先ほど作った教育動画を見ながら、
ひとりひとりが練習できる環境を整備します。
直接、触れなくてもチェックできるものなら、
動画に撮影しておいて、先輩が空いている時間に、
その動画をチェックしてクリアできたか確認します。
直接、見ないとわからないものは、
教育担当者が直接、見るわけですが、
そのスケジュールは前々から決めるようにして、
突発的なチェック時間の設定はしないようにします。
これで個々人の時間を先々まで明確にするだけでなく、
ひとつひとつの作業を濃密にします。

(妄想事例2)
教育担当や先輩に対する質問は、
すべてクラウド上のフォームに入力します。
それらをジャンル別や人別でタグ付けして整理します。
それに対して、教育担当や先輩は、
空いている時間にコメントや動画で返信します。
スタッフの悩みに対する回答が、
まるで辞書のように、
あ、Wikipediaのように集積されていきます。
もちろん、個人的な質問は個別に直接……。


などなど挙げ始めたらキリがないのですが、
私も美容室で働いたことはないので、
こんな調子良くいかないことはわかります。
またこういうことに対するリテラシーが低くて、
使いこなせない、という意見もわかります。

ただこういうのって、
慣れ
だと思うのです。
先入観が邪魔をして、慣れを阻害している。
だって、
便利なものが欲しかったら、
自分たちで作るのがわかりやすいわけで。
きっと必要としているものであれば、
使えると思うのです。
それをわからない人たちに頼んでしまうから、
使いにくくなるのだと思うわけです。

ここで列挙したような業務が、
もっと効率化されたら、
美容師さんと飲みに行く時間帯も、
もっと早くなるんだろうなぁ(笑)。

と、
今日もとても偉そうな内容を、
失礼致しました。

株式会社パイプドビッツ
美歴カンパニー
美容師名鑑編集部 BirekiMagazine編集部
兼任編集長 石渡武臣