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2015.01.23 Fri
ビジュアルは言語その11『トータルビューティーってなあに?』


もたもたしているうちに、2015年に突入。

改めまして皆さま、株式会社Know Whoの永島吏枝子です。

今年も皆さまにとって、さらなる飛躍の年となりますように。
アンド、
「美容室がトータルビューティーのハブになれますように!」
ということで………。


2015年、一発目のコラムは
”美容室における”「トータルビューティー」っていう「言葉」
そのものに触れてみるとする。

そもそも、我々が目指している
“美容室におけるトータルビューティー”っていうのは
「まつ毛をやりましょう」とか
「ネイルをやりましょう、メイクを提供しましょう」
などではない。


『え!?』

と思われるかもしれないが、ノンノン。
そういった意識では、
すでにトータルビューティーを成功させるのは不可能に近いのだ。

カット、パーマ、カラーは全国のどの美容室へ行っても、
当たり前に提供されるメニューである。
ここにプラスで、
「ネイルやメイク、まつ毛エクステ」を導入するというのは、
あくまでも具体的な方法と結果であって目的ではない、
ということ。

個人的な考えだが、
”美容室におけるトータルビューティ”においては、
私は美容師の皆さんよりもプロである。
メイクアップを中心とするサロン教育と女性幹部育成に8年を、
ただ費やしてきた訳ではないのだ。

単なるメニュー増しや店販促進という観点だけでは、
”サロンのトータルビューティー化”への手段でしかない。
真のトータルビューティーの目的は
「美容師と顧客のビューティーにまつわる会話の成立」
だと思っている。

よくサロン(美容室だけでないが)では、
カウンセリングの際、
『何かお悩みはありますか?』
と聞かれるが、我々はつねに悩みでいっぱいなのだ(笑)。
それよりも
『今日はどうなりたいのか?』
を先に聞いてはくれないのだろうか?

悩みなぞ、実は二の次。
タバコがやめられないことに悩んでも、
目の前の「吸いたい」という気持が勝つのと同じなのである。
悩みより、満たされたい。
人間の心理はシンプルなのだ。

お客目線からすると、
いつも「どうなりたいか」が先にある。
では、
「なりたい自分」や「目指す自分」の
姿には簡単にはなれないので、
そのときはじめて、
その原因が「悩み」となるのだ。
このプロセスを経た悩みをあなたに、
プロフェッショナルな視点でカウンセリングして欲しい。

どうやったら
「“私のなりたい”に近づけてくれるのか」
を分析し、問題があれば解決して欲しいから、
3時間という貴重な時間とある程度のお金を
我々は支払っているのだ。
あなたの両腕に期待を込めて………。

ここで、美容師の視点と知識が
トータルビューティー寄りであれば、
お客の「なりたい」に近づけるはず。
『あなたの場合、先にメイクしましょう』
とか
『カットした後に眉も変えて、そっからカラー考えよう』とか。
そういう話になるでしょう………
しかも、かなり自然に。
これこそ、美容師で目指すトータルビューティーの姿なのだ。

で、サロンにコンセルジュなんか居ればベストで、
彼女達を活用してメイクやネイル、スキンケアなど
「プラスαのスキル」
を顧客のためにコーディネートしてもらえばいいのだ。
なんだかんだで、こういったサロン体験は
顧客の美意識を確実に育ててゆく。

なりたい自分に一歩ずつ近づくほど、
彼女たちは「何か新しいもっと」を望むようになる。
そうなれば、私たちは、
そのニーズに応える準備を整えておく必要があるのだ。

まとめると、
美容室において、
美容師は顧客の美意識を高める「ハブ」である。

究極の美のカウンセラーであり、
オーケストラの指揮者でもあるあなたが、
自分を美しく保っている秘訣をそのまま、
顧客にぶつけることがトータルビューティーなのだ。