相手に届く言葉遣い その4 ~I(私)メッセージとYOU(あなた)メッセージ~
「あなたって○○だよね」と言われた時、○○に入る言葉によっては、とても嫌な気持ちになった経験はありませんか?
例えば、「あなたって、輝いているよね!」と言われれば悪い気はしませんが、「あなたって、なんか輝きが足りないよね」と言われれば、正直むかっとしますよね。
それはなぜか。・・・「あなたは○○だ」と、本来は言った人の単なる感想(主観)を、まるで事実のように決めつけられると、人は反発します。
このように、主語が「あなた」になるのが「YOU(あなた)メッセージ」です。
ネガティブなことは、基本的にはNGと覚えて下さい。
良いことはOKですが、的はずれな時は反発されることもあるので要注意。
一方、「I(私)メッセージ」は、「私」が主語です。「私は○○と感じる、思う、考える」です。
「私が考える」ことは主観なので、こちらの方が相手はすんなりと心に届きます。
「私は、あなたが輝いているな~って感じるわ」も勿論OKです。
ネガティブなことも「私には、あなたは少し輝きが足りてないように見えるな・・・」と伝えれば、(嬉しいわけではないですが)YOUメッセージよりは受け止め易いです。
コミュニケーションの達人は、2つのメッセージを意識して使い分けしています。
お店でのお客様との会話でも、「I(私)メッセージ」をもっと使うと有効です。
「お話を伺っていると、○○さんってすごく献身的な人って感じます!」
「○○さん、その時すごく苦しかったんじゃないかな~って(私には思えます)」。
上司や先輩に言い難いことを言う時にも、
「これは私の考えなのですが、少し方向性が違うと感じているのですが…」
などなどです。
自然に使い分けしている人もいると思いますが、是非、意識して使い分けてみてくださいね。
