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2013.08.20 Tue
様々な美容室企業の教育方針や採用方針を探る連載がスタート! 第1弾「美容師は、もっと地域・社会に貢献できる!」 
新たに始まりました「採用・育成 成功のヒミツ supported by リジョブ 」。

様々な美容室企業に、教育や採用に関する取り組みや考えをインタビューしていきながら、美容師・美容室が成功するためのヒントを探ります。

第一回は、今年で創業28期、東京横浜を中心に関東、北海道、東北で4ブランド約60店舗を展開する、株式会社M.I.Tホールディングスの取締役営業部長牧野さん、新規事業開発部長の三上さんにお話をお伺いしました。

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左:牧野さん 右:三上さん

日本中の女性を美人にする

–経営理念をお聞かせください。

まず、「世界中の女性を美人にする」というスローガンに掲げています。女性を美しくする美容業を通じて、地域社会へ貢献していきたい、社員やその家族も幸せになっていただきたい、という思いが込められています。

次に、誠実で嘘をつかない、お客様や仲間、家族を裏切らない、というものです。弊社では「三愛精神」と言っているのですが、互いに、尊重し「愛」、助け「愛」、認め「愛」というのを大事にしています。

三つ目は、公私の別を明らかにしよう、というものです。何のためにわきまえるのかというと、経営資源。つまり、人・物・金・時間・情報、この5つです。会社のリソースを私的に使ってはいけないよ、ということですね。

また、美容師として近視眼的ではなく、大局的に物事を見ること、さらに一日一つ新しいことを学ぼうという「一日一学」というのも大事にしています。

ハイクオリティ・ロープライス路線を中心に4つのブランドを展開

–4つのサロンブランドを展開されていますが、それぞれの特徴を教えてください

一つ目が、「COLOUR JACQUES(カラージャック)」です。客単価8,000円〜15,000円の高価格帯ブランドです。富裕層向けで、ロードサイドの店舗を含め18店舗を展開しています。

次に、「FANNY(ファニー)」です。こちらは、ファミリー向けで、単価は6,000円くらいです。このブランドは、世界で初めて「キッズルーム」をつけたサロンなんです。ファミリー向けなので、お子様連れの方が多いですが、美容室に来たときくらいは、「母親」という立場を忘れて、一人の「女性」になれるように、という考えのもと、約30年前にキッズルームを設置しました。

そして「Flap-flap(フラップフラップ)」。ここは中間層狙いですね。値段が高いところにも安いところにも行きづらい、という人をターゲットにしていて、単価は4,500円~5,500円くらいです。

最後に「HairSpray(ヘアスプレー)」。こちらは、”ハイクオリティ・ロープライス”路線を掲げています。カット料金1,800円のお店です。時代の価格ニーズを先読みし、カットのクオリティは4,000円と同レベルを維持しながら、無駄なことを取っ払うことで低価格にしよう、という発想で作ったブランドなんです。飲み物やマッサージなどのサービスを取り払い、かつクオリティを下げずに、と追求した結果、1,800円に行き着きました。低価格と言っても、1,000円カットが競合ではありません。カットの時間はしっかり30分取っています。このブランドが今では弊社の屋台骨となっていて、高い店舗では前年対比130%の業績を上げています。現在の店舗展開はこのブランドを軸に行っています。

自分のなりたい未来像をイメージし、それに合わせた教育をする

–スタイリスト教育、幹部教育システムについて詳しく教えてください。

教育については、「自己実現のサポート」を主眼においています。入社いただいたスタッフには、まず最初にアンケートを取ります。内容は、自己実現についてです。このアンケートを通じて、「独立したい」とか「このまま美容師を追求したい」、「この会社で役員になりたい」など、それぞれが実現したい未来像を最初にイメージします。そして、その未来像に応じた研修を希望者に実施していきます。

研修は主に6つの大項目があり、そこから60の項目に枝分かれした内容になっています。6つの大項目とは、①経営理念 ②社会人行動規範 ③一流企業人論 ④経営者の計数管理・税務 ⑤指導者論 ⑥店舗運営の基本 です。これらを個々の未来像に応じてピックアップし、希望者に対して缶詰状態で1日1項目ごと研修しています。

–ここまでの研修をする美容室は稀ですよね。

そうだと思います。私たちがここまで実施するのは、経営者を創りたいという考えがあるからです。のれん分けでどんどん経営者を輩出していきたいと考えています。雇われ店長と、のれん分けでオーナーとして経営するのでは、責任感が違います。店、地域に対する責任感ですね。この責任感の違いは企業の発展にも大きく影響していきます。

また、ハサミを持つ力って年齢を重ねると下がってくるものなので、マネジメント力を持っていないと、この仕事を続けていくのは難しいと考えています。技術だけでなく、別の武器が必要なので、そのための教育を大事にしています。

–のれん分けでどのくらいの方が独立しているのですか?

制度をスタートして2年目なので、これからですね。今候補者は13名いて、研修を行っている最中です。ここから実際にどのくらいの人が羽ばたいていくのか、とても楽しみにしてます。

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