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2013.08.08 Thu
トレンドやサロンスタイルを意識した作品がコンテストの主流になる 「JUST CUT 2013」イベントレポート
今回は、2013年8月6日(火)にパシフィック横浜にて開催された日本最大規模のカットコンテスト「JUST CUT 2013」をレポートします。

JUST CUT 2013


■審査部門
モデル部門 / ウィッグ部門 / ワインディング部門 /
フォイルワーク部門 / アップスタイル部門 / フォト部門 /
ネイル部門 (クリエイティブスタイル / サロンスタイル)

■デザイナー審査員 <50音順> ※敬称略
【モデル部門 / ウィッグ部門 / フォト部門】
池部隆司(8 1/2)、伊東秀彦(PEEK-A-BOO)、上原健一(Rougy)、岡村享央(MINX)、小村順子(ACQUA)、加賀裕章(back stage)、高橋和義(ZACC)、塚本繁(K-two)、出口義法(BEAUTRIUM)、土橋勇人(DIFINO)、西本昇司(BRIDGE)、野沢道生(Noz)、宮村浩気(AFLOAT)、八木岡聡(DaB)、山下浩二(Double / HEARTS)、横手康浩(Bivo PHASE)

【アップスタイル部門】
北村賢(COEUR de CELLIER)、白坂春光(VISAGE CREATION)、谷口愛子(M.TANIGUCHI)

【ワインディング部門】
西山淳(back stage店長)、北田凰二(HAIR&MAKE ROOMSクリエイティブ・ディレクター)

【フォイルワーク部門】
岩崎千里(ZA/ZAトップスタイリスト)


開催前にちょっと審査員控え室にお邪魔したのですが、このメンバーが揃っていると、なかなかの迫力でした。
みなさんに挨拶させて頂いている間に、コンテストスタート。

ホイールワーク部門の競技の様子
ホイールワーク部門の競技の様子



モデル部門の競技の様子
モデル部門の競技の様子



フォト部門
フォト部門



ウィッグ部門審査
ウィッグ部門審査



コンテストの内容については、各ジャーナルで報告されると思いますので、そちらをどうぞ。
ここでは筆者が感じたことを書かせていただきます。

ワインディングやフォイルワーク、ウィッグ部門においては、優勝や上位入賞者の多くが美容学生さんでした。
感激のあまり泣き出す受賞者。
一生懸命に練習してきたんだろうなぁ、と私まで感動。その想いをぜひ、美容師さんになってからも持ち続けて欲しいです。

結果発表



私は今まで、こういう美容室業界のコンテストには興味がありませんでした。
ヘアショーも同じなのですが、ぶっ飛んだヘアスタイル(一般人からすれば)が多くて。
何を狙っているのか、いや、そもそも何を表現しているのかわからない。
これでは一般人は理解できないよなぁ、と。

今回も、デザインを作っている模様を見ている間は、やはり「コンテストっぽい」ヘアスタイルが多いな、という印象でした。

しかし、表彰結果を見て、また審査員の感想を聞いて、その考えが違う、違ってきているのかも、と感じました。

審査員の皆さん



モデル部門で優勝した美容師さんの作品は、サロンスタイルにとても近いデザイン。

優勝者の作品

モデル部門優勝「C-LOOP UNITED canvas.」軽部浩輔さんとモデルさん
モデル部門優勝
「C-LOOP UNITED canvas.」軽部浩輔さんとモデルさん



6つの審査員賞を獲得して、恐らくダントツの優勝。

選んだ審査員のみなさんは言っていました。

「今のトレンドを取り入れている」
「オシャレだと感じた」
「こんな女性が街中にいて欲しいと思う」


デザイナー審査員を代表して総評をされた加賀さんがおっしゃっていました。

「コンテストを意識したスタイルというのが多かったのが、今までのコンテスト。これからはもっとトレンドやサロンスタイルを意識したスタイルがコンテストの主流になる」


なるほど。

以前、あるファッションエディターさんに聞いたことがあります。
海外メゾンのコレクションにおいて、ヘアスタイルはどのように作られているのか。

「ファッションのコレクションは翌シーズンのファッショントレンドを発信します。そのファッショントレンドにあわせて、ファッションデザインを邪魔せず、しかしそのトレンドをクリエイティブに昇華したスタイルを作るのが、コレクションのヘアスタイル」

だと。

意味なく、突飛なスタイルを作っているのはなく、根拠があって作ったヘアスタイル。これがコレクションのヘアなのです。

その根拠があるからこそ、カット、カラー、ウェーブ、アレンジなどの技術が生きてくる。

ヘアのコンテストは、技術を競い合う場なのかもしれません。
であれば、ファッショントレンドの根拠は必要ないのかもしれません。

ただ、今の時代、ヘアだけを切り分けて考えることができるのでしょうか。
ファッションやメイクのトレンドと密接に関わってくるのがヘアデザインなのではないでしょうか。

今回優勝した美容師さんのように、時代感やトレンド、そしてそれらを表現する技術が揃ってこそ、コンテストに優勝できる技術者になれるのでは、と表彰式を見ながら強く感じました。

終幕


いずれにせよ、このような技術を競い合う場所というのは、どの業界にもあります。
こういう機会をしっかり捉えて、努力し続けることが素晴らしいことである、と再認識した取材でした。

イベントの結果及び詳細については、後日、主催であるきくや美粧堂さんのホームページに掲載されるそうですので、そちらもご参照ください。
http://www.kikuya-bisyodo.co.jp/